エクボ株式会社
 

代表コラム 2008年2月

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【エクボの独り言 第7回】 全12回連続で「エクボ」の中のことをお話してまいりましょう。
 
【ケチになるな ⇒ 感動でしか人は動かない】

サービスという言葉を聞くたびに私はある「話」をすることにしている。
これは東京ディズニーランドで本当にあった話だそうである。
『・・・ある若い夫婦が待望の赤ちゃんをようやくのことで授かった。』子供の誕生を楽しみに、ついつい
2人で夢を語ることが多かったという。子供が生まれて「3歳」になったら、誕生日に親子3人で
東京ディズニーランドへ行こう・・、他愛のない夢だった。

・・・だが、安定期に入る直前に、二人は、子供を亡くした。 切迫流産だった。 
2人の落胆は大きかった。特に妻の落胆は大きかった。・・・流産から三年が経とうとしていた。

その後、二人に子供が授かることはなかった。子供の命日が近づいたある日、どちらともなく
こう言い出した。

「・・・・・ねえ、一緒にディズニーランドへ行ってみようよ・・・」

東京ディズニーランドの入口では、たくさんの親子が子供と手をつないで歩いていた。
・・・ゲートをくぐり
敷地内を歩いていると、ふと、ある場所で、若い夫婦の目は釘付けになった。施設内のレストランだった。
ショーウィンドウの中に「 お子様ランチ」 が見えていた。
出てきた店のスタッフの男性に、2人は
思い切って話し掛けてみた。 
「あの・・・私たち・・・」・・・それは、彼らがなぜ今日ここへ来たのか、の理由だった。夢中で話した。
しかし男性にはどうでもいいことだっただろう。せめて、お子様ランチだけでも、注文させてもらえないか?
と。彼は真顔でじっと聞いていたが、すこしお待ちください。と言って中に入っていったっきり、なかなか
戻って来なかった。
やはり無理だったのだ・・・。そう諦めて2人が帰ろうとしたとき、先ほどの男性が戻ってきた・・・。
「お待たせいたしました。3名様ですね。中にお席を用意させていただきました・・・3名さま親子で
ご来店で〜す」 驚く2人。
店の中には3人分の席が用意してあり、小さな子供用の椅子まで用意されていた。
女性スタッフがテーブルへやってきて・・・「お子様ランチをご用意させていただきます。」 
そう言うと、ほんとうにそこに子供がいるかのように、お子様ランチがテーブルに用意されたのだ。
スタッフ全員がキッチンから出てテーブルを囲むと
「今日はお子様の誕生日だとお聞きしましたので・・・」
と、ハッピバースデートゥーユーを、彼らの為に皆で唄ってくれたのだった。2人は感動のあまり
うつむいたまま、顔をあげることができなかった。
帰りしな、先ほどの男性が
「本日はご来店ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております」
と深々と頭を下げた。

その後、夫婦はオリエンタルランドの社長へ手紙を書いた。彼らは、毎年子供の命日になると、
あのレストランで食事を頼むそうである。

清水美裕