【全体という見方への転換=日本人の感性】
よく、この○○は何に効く?・・・という会話を耳にしますね。
食品にしろ薬にしろ、「○○に効く」という考え方があまりに一般的 になっています。
前回のコラムで部分でものを見るという考え方を説明しました。
役に立つもの、立たないもの、そんな区別も同じものの見方から始 まります。
私が子供の頃、宇宙食なるものが「空想」されました。栄養が理論的 に完璧な「宇宙」で
用いられる食事のことです。・・・しかし、実際に宇宙 で仕事をする時代になってみると、
ラーメンやカレーといったごく当たり前の食事が行われていることは皆さんもご存知のとおりです。
一見ムダに見える内容物も、人間が食べると言う行為の中で必要な要素 なのだとわかり始めて
います。
生命を維持する上で、○○に効く・・・という発想は、まだまだ不完全です。
水を容器に入れたとき、全てのくぼみを埋めて水平が生じるように、全て の不足を補って、
全体の水位が上がるように、健康も維持されていくべき ではないでしょうか。
何かのくぼみを見つけて,その都度埋めていく作業は知的ではありますが
とても労力の要る作業です。まず、全体のなかでの過不足を探して、大きく全体の不足を
補ってみては如何でしょう。
清水美裕